男子個人総合決勝 平行棒の演技を終え、雄たけびを上げる張博恒=北九州市立総合体育館(代表撮影) 体操の世界選手権第5日は22日、北九州市立総合体育館で行われ、男子個人総合決勝で、予選を1位通過した20歳の橋本大輝(順大)は6種目合計87・964点で2位となり、今夏の東京五輪に続く金メダル獲得はならなかった。予選2位の張博恒(中国)が87・981点で初優勝し、イリヤ・コフトゥン(ウクライナ)が3位に入った。
男子個人総合決勝は初出場の張博恒が橋本との息詰まる一騎打ちを0・017点の僅差で制し、中国に2017年大会の肖若騰以来3大会ぶりの金メダルをもたらした。
大会前、橋本が「今後ライバルになる」と警戒した新鋭は、弱点となる種目が見当たらないオールラウンダーだ。あん馬で落下したものの、手足の先まで神経の行き届いた美しい演技でアピール。床運動、跳馬、平行棒の3種目でトップの得点を出し、新王者に上り詰めた。