二回、痛打を浴びた中日・柳=甲子園球場(撮影・宮沢宗士郎) (セ・リーグ、阪神6―1中日、24回戦、阪神14勝8敗2分、21日、甲子園)投手タイトル4冠獲得の可能性があった中日・柳裕也投手(27)が先発したが、2回4安打4失点(自責2)で白星を逃した。
「悔しいです」
一回に1点を失うと、四球と二塁打で作られた二回無死二、三塁で〝事件〟が起こった。8番・坂本を144キロ直球で飛球に打ち取るも、前進守備から背走して落下点へ向かった二塁・石垣が、打球をグラブに当てながら落球。このプレーで1点を失い、その後の1死二、三塁では1番・島田に左中間への2点二塁打を許した。直後の三回で代打が送られ、降板した。
今季はキャリアハイに並ぶ11勝を挙げ、防御率2・20、168奪三振はともに2位に大差をつけるセ・リーグトップで、2冠で自身初のタイトル獲得を果たす可能性は高い。しかし、最多勝争いではトップの阪神・青柳との2差が変わらず、最高勝率の条件となる13勝以上も絶望的となった。中4日で26日の阪神戦(甲子園)に登板するプランもあるなか、与田剛監督(55)は今後の登板について「最多勝に関しては厳しいので、そのほかの部分をしっかりと見て(そのほかのタイトルを)確実に取れるかどうか、最終チェックをしてから(考える)」と話した。
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