アストロズ戦の2回、満塁本塁打を放つレッドソックスのディバース=ヒューストン(共同) (米大リーグ、レッドソックス9ー5アストロズ、16日=日本時間17日、テキサス州ヒューストン)大リーグ、ア・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)の第2戦はレッドソックス(ワイルドカード)がポストシーズン史上初となる1試合で2本の満塁弾を記録するなど打線が機能しアストロズ(西地区)を9―5で下した。シリーズは1勝1敗となった。第1戦で登板した沢村拓一投手(33)の出番はなかった。
歴史的な記録でシリーズをタイにした。
満塁弾1本目は初回、二塁打と2つの四球で2死満塁の好機を作ると、主砲マルティネスがカウント1―0から先発ガルシアの94マイル(約約151キロ)直球を捉え逆方向の右翼席に叩き込むポストシーズン2号。さらに4点リードの二回には四球と2つの安打で1死満塁と再びチャンスを迎えると、3番デバースが2番手右腕オドリッジの内角に入った89マイル(約143キロ)カットボールを捉え右翼ポール際へ今PO3号を放った。
ポストシーズンで満塁打2本は大リーグ史上初の記録で、球団での満塁弾は18年のリーグ優勝決定シリーズ第3戦(対アストロズ)以来となった。
試合前、ブルペンに向かうレッドソックス・沢村=ヒューストン(共同)二回までに8―0と大量リードを奪ったチームは四回には今PO打率5割と絶好調のヘルナンデスがPO最多タイ記録の5号のソロ弾を放ち9点目。その裏に3点を返され、九回には救援が2本ソロ弾を浴び4点差まで迫られたが逃げ切りに成功。シリーズを1勝1敗にした。
18日(同19日)の第3戦から3試合は舞台を移し本拠地のフェンウェイパークで開催される。コーラ監督は「打線は欲張り過ぎず、シンプルに良いアプローチができている。30本塁打、100得点を挙げることではなく、アストロズ相手に4勝することが目的。1勝し、地元に帰ってからの3連戦はとても重要になる」と気持ちを込めて語った。