レイズ戦の13回、サヨナラ2ランを放ち喜ぶレッドソックスのバスケス=ボストン(共同) (米大リーグ、レイズ4―6xレッドソックス(延長13回)、10日=日本時間11日、マサチューセッツ州ボストン)大リーグ、ア・リーグ地区シリーズ(5回戦制)の第3戦が開催され、レッドソックス(ワイルドカード)は本拠地でのレイズ(東地区1位)戦で延長十三回にバスケスがサヨナラ2ランを放ちシリーズ2連勝。ワールドシリーズを制した18年以来、3年振りのリーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。
初球から振り抜いた。4―4同点の延長十三回、1死一塁で打席に入ったバスケスはレイズ救援パティノの初球96マイル(約154キロ)の速球を迷わず捉えた。打球は球場名物の左翼の壁「グリーンモンスター」へ吸い込まれ、チームは5時間14分に及ぶ大熱戦を制した。
レイズ戦の13回、サヨナラ2ランを放つレッドソックスのバスケス=ボストン(AP=共同)ポストシーズンのサヨナラ勝利は13年のリーグ優勝決定シリーズ第2戦(対タイガース)以来で、捕手がサヨナラ弾を打つのは8人目となった。
序盤は初回から先発イオバルディがいきなり2点を失うも、直後の一回裏にシュワバーが先頭本塁打を放ち1点差に詰め寄ると、三回には連続安打などで2点を追加し逆転に成功。五回はヘルナンデスの左越えソロ弾でリードを2点に広げるも、八回にレイズ、フランコの中越えソロ弾、アロザレーナの適時二塁打で同点に追いつかれ4―4で延長に突入した。
勝負を分けたのは十三回表の2死一塁。レイズのキヤマイヤーが放った打球が中堅フェンス直撃後、右翼手のレンフローに当たり、打球がフェンスを越えた。これがエンタイトル二塁打と判定され、レイズはこの回無得点。その裏にバスケスがサヨナラ2ランで試合を決めるなど劇的な1戦となった。
延長十回からは第4戦で先発予定だったピベッタが7番手で4回を投げ3安打無失点7三振と好投を披露した。
リーグ優勝決定シリーズ進出をかけた第4戦はロドリゲスが先発する。
◆サヨナラ弾を放ったバスケス「速球を投げていたので自分も狙って捉えることができた。今季チームはタフなシーズンを送ったけど、ここまでこれて嬉しい。あした勝ちを掴みたい」