歌手、福田こうへい(45)が7日、東京・港区のメルパルクホール東京でデビュー10周年記念コンサートを開催。コロナ禍での感染拡大予防のため、通常の満員から半数のファンを入れ、昼夜公演計1500人を前に、2012年の大ヒットデビュー曲「南部蝉しぐれ」や最新曲「男の残雪」など30曲を熱唱し、盛大な拍手を浴びた。
昼公演後に会見し、「10周年はアッという間でした。早く元のように、客席のお客さんたちと(故郷・岩手県の)方言を交えたトークのキャッチボールしたいし、握手会もしたい」としみじみ。コロナ禍の収束後に思いを馳せた。
この日の1曲目は5日に72歳で死去した作詞家、里村龍一さんに書き下ろしてもらった「男川」の歌唱に急きょ変更。「2018年12月のレコーディングのときにお会いしたのが、最初で最後。(北海道出身の)先生はビーチサンダルをはいて現れ、『おめえ、なまってて、いいなあ』と言われ、北国の人間同士、意気投合したのを思い出します」と悼んだ。
大みそかのNHK紅白歌合戦には4回目の出場を果たした2017年以降、出ていないが、今年は復興支援コンサートを続けてきた東日本大震災から丸10年の節目でもある。地元の人をはじめ日本中を元気づける思いが強いだけに、「ぜひ、返り咲きたい」と笑顔で力強く宣言した。
この日は親交のあるフリーアナウンサー、徳光和夫(80)もゲスト出演。今後、10周年記念コンサートは今月11、12日に岩手県民会館、11月6、7、8、10、11、12日に大阪・新歌舞伎座でも開く。
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