ヤンキースに勝って地区シリーズ進出を決め、喜ぶレッドソックスの選手ら。中央は沢村=ボストン(共同) 【ボストン(米マサチューセッツ州)5日(日本時間6日)=山田結軌】米大リーグのプレーオフがア・リーグのワイルドカードゲーム(WCG)で開幕し、レッドソックスがヤンキースを6―2で破り、レイズ(東地区)との地区シリーズ(5回戦制)に進んだ。日本選手でただ一人プレーオフに進出した沢村拓一投手(33)は、26人の登録メンバーを外れた。ナ・リーグのWCGは6日(同7日)にドジャース―カージナルスが実施される。
■主砲不在も相手エースKO 永遠のライバルに完勝し、本拠地フェンウェイパークを埋めた3万8324人の観衆が歓喜した。レッドソックスが2018年以来、10度目のワールドシリーズ制覇へ第一関門を突破した。
「先制してくれたので自分の仕事に徹した」
先発で5回⅓を4安打1失点と好投したイオバルディが胸を張った。その後は4投手の継投で逃げ切り。不利とされた下馬評を覆した。
主砲マルティネスをけがで欠いた打線が、相手エースのコールを序盤で早々とKO。ボガーツが一回に中越え先制2ランを放つなど躍動し、レギュラーシーズンは最後に6連敗した宿敵に完勝を収めた。コーラ監督は「今夜はたまたま、われわれが上回った」と敬意を示しつつ控えめに喜んだ。
一方で、メジャー1年目の沢村は26人のベンチ入りメンバーを外れた。試合前会見で指揮官は「一発勝負で普段とは異なる状況。それに合わせたメンバー調整が必要だった」と説明し、地区シリーズでの登録に含みを持たせた。