歌手、橋幸夫(78)が4日、東京都内で記者会見を開き、80歳を迎える再来年5月3日をもって歌手活動から引退することを正式に発表した。
橋は「歌の道にピリオドを打ちたい。新しい夢に向かって生きています」と表明した。
きっかけに声の衰えを挙げ、「コロナが原因だと思いました。(歌う機会が少なくなり)一昨年から声がガラガラし、ちょっと今までのステージと違うと感じました」と説明。耳鼻科にかかったところ、喉の専門の病院を紹介され、医師から「(声帯の)筋力の衰えがきている。トレーニングを持続的にやって、はじめて戻るか否かというくらい」と診断されたと告白。「若かった頃の歌の馬力と声帯の艶を維持するのが難しくなったと実感した」と語った。
12月8日からラストツアーをスタート。「精いっぱい歌えるだけ歌いたい」と意欲。歌手活動は引退するが、芸能界については「引退しないつもりです」と言い切り、「数年やってきた書の世界とかスプレーで絵を描くスプレーアートとかをやってみたい。芝居なんかはやりたいなと思っていて特に時代劇をやりたい」と意気込んでいた。