日本記者クラブでの会見で東京五輪の総括などを話した日本オリンピック委員会の山下泰裕会長=東京・内幸町

日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(64)は1日、東京・内幸町の日本記者クラブで会見し、今夏の東京五輪・パラリンピックを総括。2024年パリ五輪へ向けて、いっそうの競技力向上を目指す考えを示した。

東京五輪で日本は過去最多の金メダル27、メダル総数58を獲得。山下氏はコロナ禍の中での選手の努力をたたえ、国や関係各機関の協力に感謝を示した。一方、「金メダルの半分は柔道とレスリング。幅が広がっていない」「追加競技の活躍がなかったら金メダル20に届いていたか」などと課題も指摘した。

メダル数の国別ランキングで3位という結果も「パリ五輪以降、同じように世界と渡り合うことができて、初めて真に日本の国際競技力が向上したといえる」と、さらなる競技力向上をめざす考えを表した。

日本パラリンピック委員会(JPC)と当初から選手団ウエアの選定などを共に進めた「オリパラ一体」については「この流れは加速することはあっても減速することはない。聴覚障害や知的障害など、さまざまな障害者スポーツとの交流に、もっともっと取り組んでいきたい」とした。

パラリンピック後の世論調査で「開催してよかった」という意見が五輪で6割、パラで7割となったことに「選手がひたむきに戦う姿や発する言葉が国民に届いたのかと思っている」と喜んだ。一方で「開催すべきではなかったととらえている人が3割いることを重くとらえるべき。より多くの人が開催してよかったと感じられるよう、レガシー(遺産)を感じられる必要がある」とした。

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