女子シングルスで初優勝を果たし、トロフィーを手に笑顔のエマ・ラドゥカヌ=ニューヨーク(USAトゥデー・ロイター=共同) テニスの四大大会最終戦、全米オープン第13日は11日、ニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで行われ、女子シングルス決勝で18歳のエマ・ラドゥカヌ(英国)が19歳のレイラ・フェルナンデス(カナダ)に6―4、6―3で勝ち、ツアー初優勝が四大大会初制覇となった。
世界ランキング150位のラドゥカヌは予選からの10試合全てストレート勝ちで新女王に輝き、優勝賞金250万ドル(約2億7500万円)を獲得した。女子ツアーを統括するWTAによると、同種目で予選突破者の優勝は史上初となり、英国勢の四大大会タイトルは1977年ウィンブルドン選手権のバージニア・ウェード以来44年ぶり。
10代対決は99年大会で初制覇した17歳のセリーナ・ウィリアムズ(米国)と18歳のマルチナ・ヒンギス(スイス)が争って以来22年ぶりだった。
混合ダブルスはデシラエ・クラウチク(米国)ジョー・ソールズベリー(英国)組が初優勝。ソールズベリーは男子ダブルスとの2冠に輝いた。
エマ・ラドゥカヌの話「自分にとって本当に夢見ていた瞬間だった。プレッシャーは感じなかった。ウィンブルドン選手権で4回戦に進出した後も満足せずに練習を続けてきた。その結果として、重要な場面でショットを決めることができたと思う」
レイラ・フェルナンデスの話「重要な場面でのミスが多かった。決勝で負けたことには失望しているし、これからも引きずると思う。ただ、この大会を通してのプレーには満足しているし、技術面でも精神面でも成長することができた」