車いすの部男子シングルス準決勝で勝利した国枝慎吾=ニューヨーク(共同) テニスの全米オープン車いすの部は10日、ニューヨークで行われ、男子シングルス準決勝は東京パラリンピック金メダリストで第1シードの国枝慎吾(ユニクロ)がゴードン・リード(英国)を4―6、6―4、6―2で下し、決勝に進んだ。
国枝は2時間42分の大接戦で2016年リオデジャネイロ・パラリンピック金メダリストのリードに打ち勝ち、勝利の瞬間には両拳を握り「疲れた」と叫んだ。強風に悩まされた第1セットを落としたが、第2セットからは適応して逆転した。
決勝は18、19年大会を2連覇したヒューエット(英国)が相手。今年の四大大会では全豪オープン準決勝、全仏オープン決勝で苦杯をなめた。「自分のやっているテニスを出す。それでぶつかりたい」と挑戦者の覚悟で8度目の優勝を目指す。(共同)