女子カヤックシングル200メートル(運動機能障害KL1)で7位だった瀬立モニカ=海の森水上競技場

東京パラリンピック第12日・カヌースプリント(4日、海の森水上競技場)女子カヤックシングル(運動機能障害KL1)決勝で瀬立(せりゅう)モニカ(23)=江東区協会=は、57秒998の7位だった。

女子カヤックシングル200メートル(運動機能障害KL1)決勝 レースを終えた瀬立モニカ=海の森水上競技場

初出場だったリオデジャネイロ大会の決勝はトップと10秒433差の8位だったが、東京大会では金メダルを獲得したエディナ・ミュラー(ドイツ)と4秒040差。生まれ育った地、江東区の海の森水上競技場で成長した姿を披露し「たくさんの人たちの愛を感じながら漕げた。この5年間、金メダルを目指してやってきたので、悔しい気持ちもあるけど、すごく楽しいレースだった」と涙をこらえながら振り返った。

スタート1時間前には「戦いにいく覚悟が決まらなかった」と棄権を考えるまで追い込まれた。それでも二人三脚でトレーニングを積んできた西明美コーチ(52)に背中を押され、スタートラインに立った。

全力で戦い抜いた瀬立はゴール後、2分以上その場にとどまったまま動かなかった。「夢の舞台なので、その余韻に浸っていたかった。とにかく『海の森ありがとう』『江東区に感謝』という気持ちでした」。力強く漕いだパドルのひと掻きひと掻きには感謝の思いが込められていた。

今後は「医学部に入って医者になりたいという思いもある」としながらも、「メダルを取らないとカヌーはやめられない」と2024年パリ大会への挑戦に視線を向けた。「自分がカヌーをやるにはコーチや、チームの支えが絶対的に必要。まずはお願いするところから始めようと思う。パリまで、もう一回付き合ってくださいって、お願いしたいです!」と力を込めた。

パリまでの3年間は、医学部受験の勉強とカヌーを両立する予定。「大変な道のりにはなると思うけど、挑戦したい」。23歳のメダルへのチャレンジは続く。

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