プロ野球・日本ハムの元投手で野球評論家の岩本勉(50)氏が23日放送の文化放送「岩本勉のまいどスポーツ」(月曜後5・55)に出演。日本ハムからトレードで巨人に移籍した中田翔内野手(32)に関して「4つ思うことがある」と持論を語った。
1つ目は日本ハムに対して。岩本氏は「(栗山)監督か球団社長と中田が同席して会見を開くべきだった」と指摘し、「けじめに値する何かを示さないといけない。うやむやにするのは絶対に良くないし、ファンありきのプロ野球で、ファンを無視しているんじゃないですか」と投げかけた。
2つ目は巨人に対して。中田を受け入れたことに関して「優勝争いで最高においしいピース」と理解を示したが、中田を巡る報道について「美談を無理矢理作ってるように感じてしょうがない」と疑問視した。「優勝してビールかけあったとき、中田はどういう面でビール浴びるんですか。ケジメがなってないわけですよ、まだ」と語り、「美談を作ってオブラートにすることはしなくていい」と訴えた。
3つ目はNPBに対して。日本ハムで無期限謹慎処分を受けた中田が移籍後、すぐに処分を解除されて試合に出場していることに疑問を呈し、「ルールを作ろう」と要望した。
4つ目は親交のある中田に対して。岩本氏は巨人へ移籍した中田へ「野球をするチャンスをもらった。あなたまだまだ挽回するチャンスありますね。家族のために一生懸命バット振れよ」と連絡を入れたそうで、暴力行為を与えた被害者とその家族、ファイターズのファンを「成績で納得に変えていかないと」と呼びかけた。
「4つの思うこと」を挙げた岩本氏は、最後に「野球人として意見を言わせてもらうけど、あまりにもファンありきのプロ野球だということを棚にあげすぎだ。誰に支えられている組織なんですか。やっていないことが多すぎる」と厳しい口調で訴えていた。
この記事をシェアする