それぞれの金メダルを掲げ、姉妹で記念撮影に臨む川井友香子(左)と川井梨紗子=5日、幕張メッセ

東京五輪第13日・レスリング(4日、幕張メッセAホール)女子57キロ級の川井梨は、前回リオ五輪よりも一回り強くなったと感じた。62キロ級の妹・友香子と姉妹での金メダル。これは大したもの。もろ手をあげて、称賛したい。姉は、チャンピオンとしての自覚が出てきたのだろう。

最初からタックルに入って積極的に攻めれば、途中で相手が焦って変化をつけてきても動じることもない。今までは、ポイントをリードしたら絶対に守って勝つレスリングに徹していたが、それが変わった。要するに臨機応変で、チャンスがあれば攻め、手堅く守る。後半にバックを取ったが、前回の五輪ではなかった動きだった。相手が攻めてくる振りをしても大丈夫。あんなのは攻めじゃないぞ、と(攻撃を)切って対処していた。やはり、かなりレスリングの実力が上がった感じがした。

4連覇を達成した伊調の守りと、3連覇の吉田のタックル。今後、2人の強みがまざったような存在になる可能性はある。強い姉妹で切磋琢磨(せっさたくま)すれば、3年後のパリでも同じシーンが見られるかもしれない。(男子フリースタイル90キロ級ロサンゼルス、ソウル両五輪銀メダリスト)

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