近大の細井美彦学長(左端)らから花束を贈られ、笑顔の古川高晴と山内梓(右から2人目と3人目)=6日午前、東大阪市の近大

東京五輪のアーチェリー男子個人と団体で銅メダルに輝いた古川高晴(36)が6日、勤務先の近大(東大阪市)に試合後、初出勤し、細井美彦学長らに「みなさまの力をお借りし、このような結果を得られ、うれしく思います」などと報告した。

近大職員の古川は大学生だった2004年アテネから5大会連続で五輪に出場。今大会の2個の銅メダルに2012年ロンドン五輪個人の銀メダルを合わせ、五輪で獲得したメダルは計3個。山本博(日体大教)の個人銀、銅の2個を上回り、アーチェリーの日本選手で最多となった。

この日は出場すれば6大会連続となる3年後のパリ五輪への意欲も改めて表明し、「ほっとした気持ちもあるが、もう少しで準決勝で勝てたという悔しい思いがある。気持ちはもうパリに向いている。次は金メダルを取りたい」と力を込めた。

また、同じ近大職員でアーチェリー女子の山内梓(22)も報告会に出席。新種目の混合団体、個人、団体に出場し、メダルには届かなかったが、「大きな舞台で悔しい思いができるのは限られた人だけ。この悔しさを糧に成長したい」と飛躍を誓った。

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