4回、降板した田中将大の後を受けてリリーフカーで登場の日本・岩崎優=横浜スタジアム(撮影・松永渉平)

でっかいグラブに詰め込んだのはズバリ「夢」だ。野球競技の舞台、横浜スタジアムに登場した五輪仕様のリリーフカーが「レトロだ」などと選手やSNS上が盛り上がり始めた。

トヨタ自動車の開発担当者に取材すると、ベースは東京五輪で大会関係者の移動をサポートする「APM(アクセシブル・ピープル・ムーバー)」という電気自動車。あえてルーフも取っ払い、インパクト大の茶色く大きなグラブを座席にした。その心は-。

「夢が大事だと思うんです。ラスト何イニングで、投手が一番輝くにはどうしたらいいか、と」

床には、スパイクを履いた投手が足を滑らせないように人工芝を敷き、その上にダイヤモンドも描いた。構想段階では開発チームのメンバーも「えっ!」と戸惑っていたというものの、「夢」と趣旨を共有するうちに全員がノリノリになっていったという。

五輪を巡る〝プロジェクトX〟は、こんなところにもあった。(長)

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