川井友(右)はユセインとの競り合いを制して決勝進出。“姉妹金”へ近づいた

東京五輪第12日・レスリング(3日、幕張メッセAホール)女子62キロ級は初出場の川井友香子(23)=ジャパンビバレッジ=が4日の決勝に進み、同57キロ級の姉・梨紗子(26)=ジャパンビバレッジ=との〝姉妹金〟へ前進した。

準決勝を1点差でしのぐと、川井友は両拳を握って勝利をかみしめた。前回63キロ級金の姉・梨紗子に続く五輪メダリストを確定させ、〝姉妹金〟に挑む。

「絶対に勝つという気持ちを最後まで持って闘えた。勝ててよかった」

第1ピリオド、0-2からタイベムスタファ・ユセイン(30)=ブルガリア=の左足にタックルを決め2-2に追いつくと、第2ピリオドは磨いてきた組み手で揺さぶった。観客席からの姉の声援も力になり、相手の消極的な姿勢から決勝の1点をもぎとり、18年世界選手権決勝で敗れた相手にリベンジした。

17年末、初めて2人で全日本選手権を制し、姉妹での東京五輪挑戦が現実みを帯びた。当時体重59キロの妹は1階級上の62キロ級に、姉は本来の57キロ級に戻した。

胃が弱かったが、一日6食で体重を増やし、姉の組み手技術も学んだ。コロナ禍の中、広背筋などのトレーニングにも取り組み、「1年延期されてよかった選手」と姉が目を見張るほどの成長を遂げた。

「どんなに泥臭くても最後に自分が勝っている試合がしたい」

姉は4日の57キロ級で出陣する。レスリングで姉妹での五輪同一大会メダルは、04年アテネ、08年北京で、ともに48キロ級銀の姉・千春、同じく63キロ級金の妹・馨の伊調姉妹の2度。初の姉妹金の快挙へ、いい波に乗った。

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