二松学舎大付・秋山は五回、三振を奪って渾身(こんしん)のガッツポーズを繰り出した 第103回全国高校野球選手権大会(9日開幕、甲子園)の出場を懸けた地方大会は1日、4試合が行われた。東東京大会準決勝ではプロ注目の関東第一・市川祐投手(3年)が自己最速152キロをマークし、12奪三振、3安打完投で修徳に4-1で勝利。二松学舎大付は4-2で帝京を下した。
試合終了の瞬間、二松学舎大付のエース左腕・秋山正雲投手(3年)は「すごくうれしい。そんなに良くなかったけど、真っすぐで押したし、三振も狙った」と、グラブをポンとたたいた。
同校の先輩で憧れである巨人・大江に激励され、マウンドの高さや硬さも入念に確かめた。四回途中から登板して5回⅓を5安打1失点、5奪三振。決勝進出に大きく貢献した。
今回の甲子園開催中、市原監督が高校野球の育成と発展に尽くした指導者として日本高野連から「育成功労賞」の表彰を受ける。「監督と一緒に甲子園」がナインの合言葉。五回に自ら同点打も放った秋山は「150球を2日間連続で投げ込む練習もしている」と言い切り、2日の決勝での連投も志願する構えだ。
「後半、打つ手がなくなるのが嫌で秋山を後ろ(救援)にした。(決勝で戦う)関東第一は強い。胸を借りるつもりで、打線が私の想像を覆してくれれば優勝できる」と市原監督。安定した投手陣を武器に、2018年以来4度目の東東京王者になるべく決戦に臨む。(赤堀宏幸)
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