レスリングの全日本選手権男子グレコローマンスタイル60キロ級決勝で攻める文田健一郎(下)=2020年12月、東京・駒沢体育館

東京五輪のレスリングは1日に千葉・幕張メッセで開幕し、男女計3スタイルが行われる。日本勢は計12人が出場する。男子フリースタイル90キロ級で1984年ロサンゼルス、88年ソウル両五輪銀メダリストの太田章氏に注目選手などを聞いた。

競技初日に出場するのは男子グレコローマンスタイル60キロ級の文田健一郎(ミキハウス)。反り投げを武器に、2017、19年の世界選手権を制覇し、金メダル最有力候補に挙がる。太田氏は「非常に(体が)柔らかい。攻撃もそうだが、ディフェンスがしっかりしている」と安定感を高く評価した。

男子フリースタイルでは、57キロ級で17年世界王者の高橋侑希(山梨学院大職)と、65キロ級で18年世界選手権覇者の乙黒拓斗(自衛隊)を強調した。乙黒拓に対しては「人ができない動きをする」と絶賛。持ち味の片足タックルとカウンターを軸に金メダルに絡む活躍をするとみた。

女子は、50キロ級の須崎優衣(早大)と57キロ級の川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)を金メダル最有力候補に挙げた。須崎ついては「力でねじ伏せるような選手は警戒だが、技の引き出しの多さがある」と、太田氏は高速タックルをはじめとした攻撃的なレスリングを評価。五輪2連覇が懸かる川井梨には、総合力の高さに目を見張った。

コロナ禍により1年延期された東京五輪。太田氏は「五輪は一瞬も気が抜けない。自分をのせていかないといけない」としながらも、「五輪は特別高いところにある。このチャンスをいかしてほしい」と日本選手団の活躍を願った。

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