柔道混合団体決勝で、フランスに敗れた日本チーム=31日、日本武道館(納冨康撮影)

東京五輪第9日・柔道(31日、日本武道館)五輪初採用の混合団体で日本は銀メダルだった。個人戦で男子5、女子4の計9個の金メダルを獲得したが、団体での初代王座は逃した。チームは個人戦に出場した男女3人ずつで編成。日本は初戦の準々決勝でドイツを4―2で下し、準決勝でROCに4―0で快勝した。決勝はフランスに1―4で屈した。男女混合団体は、世界選手権では2017年から行われ、日本は4連覇していた。

柔道発祥国としての威厳を保てなかった。肩を落とす日本を尻目に、歓喜に沸くフランス。57年ぶりの自国開催で、柔道人口で世界ナンバーワン(約80万人)のフランスに屈した。

素根は「みんなで優勝を目指していたので2位に終わり、悔しい」と唇をかんだ。

五輪で初採用の混合団体。日本武道館で初代王座を目指したが、届かなかった。

フランスとの決勝。1人目の女子70キロ級金メダルの新井は、女子63キロ級金メダルのアグベニェヌに一本負け。続く向(東京五輪は男子90キロ級で3回戦敗退)も一本負け。3人目の女子78キロ超級金メダルの素根が一本勝ちで盛り返したが、男子100キロ級金メダルのウルフが、100キロ超級銅メダルのリネールに延長6分過ぎに内股を食らった。「ふがいない結果に終わってしまった」とウルフ。後がない日本は女子57キロ級銅メダルの芳田がシシケに内股を食らって優勢負けした。

世界選手権4連覇の日本は、最軽量級の2人を除く登録メンバー12人のうち、メダルは金8個を含む9個。最強布陣で挑んだが、初戦のドイツとの準々決勝で、阿部詩が1回級上の相手に挑むも足を取ったとみなされ、指導3つ目で反則負け。続く五輪2連覇の大野も体落としで優勢負け。2連敗の〝波乱〟の幕開けになるなど個人戦の輝きはなかった。

普段は交流がほとんどない男女の日本代表は19年に選手間の意思統一を図る「チームビルディング」の講習を受けた。大会直前にも再び行うなど、結束力を高めて臨んだ最後の闘いだった。

決勝で出番のなかった男子73キロ級王者の大野は「この負けを胸に刻まないといけない。主将としてチームを優勝に導けなかった責任を感じている。3年後、日本柔道チームとしてリベンジできるように精進する」。24年の五輪はパリが舞台。柔道の本家は訪れた試練を成長の糧とする。(石井文敏)

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