第3ラウンドの18番でパーパットを決めた松山英樹=31日、霞ケ関CC

東京五輪第9日・ゴルフ(31日、霞ヶ関CC)前日サスペンデッドとなった男子の第2ラウンド(R)の残りと第3Rが行われ、松山英樹(29)=LEXUS=は第3Rを5バーディー、1ボギーの67と伸ばし、通算13アンダーで首位と1打差の2位につけた。ザンダー・シャウフェレ(27)=米国=がトップ。星野陸也(25)=フリー=は通算1アンダーで46位。4日間72ホールで争われ、1日が最終日となる。

金メダルへと続く道が、確かに見えてきた。真夏の埼玉・川越で、松山がさらに上昇。氷囊(ひょうのう)で首を冷やし、水をかぶって暑さをしのぎながら、順調に歩みを進めた。

「なかなか思うようにいかなかったが、途中でスコアを伸ばすことができた。上位で、いい位置で終わろうとやり切った結果が良かった」

第2ラウンド(R)の17番、1・5メートルのバーディーパットから再開。これを決めて18番もパーとし、首位と2打差の単独3位から向かった第3Rも、粘り強く戦った。

9番までを4バーディー、1ボギー。後半はパーセーブを続け、17番(パー4)、バンカーからの2打目は、強烈なバックスピンをかけてピンそばにピタリ。高い技術を駆使した、後半初めてのバーディーに「17番で取れて終われたので良かった」と胸を張った。

7月初めに新型コロナウイルスに感染し、米国の自宅での静養を強いられた。今大会が約1カ月ぶりの実戦。加えて猛暑で体力面の心配がある中、「なんとか持ちこたえられた」と極限の状態を支えたのは、思わぬ形で届いた「松山、頑張れ!」という声援だった。

広大なゴルフ場でも他競技同様に無観客ながら、担当の作業を終えた多くのボランティアが最終組のプレーを見守った。「無観客ではないように感じる。違和感はあるけどうれしい」と感謝した。

首位と1打差の2位で向かう最終日は、最終組で午前11時9分スタート。同じ組で回る首位のシャウフェレとは4月の「マスターズ」の第3日と最終日でも同組で、松山が頂点に立った。

3位までがメダルを手にできる。だが松山は「メジャーは優勝しか評価されない。しっかりと金メダルを目指す。持てるものを全部出し切りたい」と言い切った。メジャー通算4勝のマキロイら強敵も上位に名を連ねる中、今年の「マスターズ」覇者として、王道を突き進む。

■東京五輪の男子ゴルフ

出場者は6月20日付の世界ランキングをもとにした五輪ランキングで決定。各国・地域の代表は2人(世界15位以内なら最大4人)まで。棄権などの場合は繰り上がり、60人が出場。7月29日から8月1日までの4日間、72ホールのストロークプレーで実施。同じ順位に複数の選手がいる場合は、プレーオフで1、2、3位を1人ずつ決める。前回2016年リオデジャネイロ大会はジャスティン・ローズ(英国)が金メダル。日本勢は池田勇太が21位、片山晋呉が54位だった。

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