男子100キロ級で優勝し感極まるウルフ・アロン=日本武道館

東京五輪第7日・柔道(29日、日本武道館)地元東京で金メダル!! 男子100キロ級でウルフ・アロン(了徳寺大職)が優勝した。同階級での金メダルは、2000年シドニー五輪の井上康生(現日本男子監督)以来、5大会ぶり。米国出身の父と日本人の母を持ち、東京で生まれ育った25歳は、日本人柔道家にとっての栄誉とされる「三冠」(世界選手権、全日本選手権、五輪)も達成した。今大会の柔道は6日連続で金メダルを獲得。日本男子は過去最多5個目の金メダルとなった。

■ウルフ・アロンという男

♠生まれ1996(平成8)年2月25日生まれ、25歳。東京・葛飾区出身。

♠柔道を始めたきっかけ幼稚園で弁当を2個食べるなど小さい頃から同学年の友達に比べて体が大きかった。母と祖父に勧められた。卒園時は身長130センチで体重30キロ。小学校の卒業時は160センチで86キロだった。「(アルバムをみると)黒歴史。すぐ閉じますね」。中学生で身長が178センチまで伸びた。

♠競技歴6歳の時に講道館のクラブで競技を始めた。東京・文京第一中―千葉・東海大浦安高から14年に東海大体育学部武道学科に入学。18年に同大を卒業し、同4月から了徳寺大職。

♠主な成績世界選手権は17年優勝、18年5位、19年3位。19年全日本選手権優勝。グランドスラムは通算1勝。

♠得意技大内刈り、内股。小学生の頃は返し技が得意だった。左組み。柔道以外は右利き。

♠けが予防日々のストレッチを欠かさない。「練習前、寝る前にストレッチ。自宅で(テレビ)ドラマを見ながら1時間くらい」。

♠試合前に行うこと耳をふさいで深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。

♠試合前の験担ぎ宿泊するホテルのベッドをきれいにしてから出発すること。

♠胸毛17年の世界選手権で胸毛をそって優勝したことから一時期、大会前にそることを験担ぎにした。最近は「胸毛をそると生やすのに体力が必要らしいのでそらない」。日本男子の井上康生監督(43)に高性能の脱毛クリームを勧められたことがある。

♠タカアンドトシのタカ!?自分を動物に例えるとの問いに「名前からしたらオオカミだが、オオカミの皮を被った(自身に似ている)タカアンドトシのタカさん」と答えた。

♠好きなお笑い芸人お笑いコンビ「ガリットチュウ」の福島善成。

♠最高のすし貫100貫(東海大浦安高時代)。

♠ベンチプレス最高180キロをあげたことがある。

♠趣味料理。

♠始球式19年にプロ野球ロッテの主催試合で始球式を行った。外角低めにストライクを投げ込み、「練習の成果が出た。マウンドは畳と違ってバランスを取るのが難しかった」と笑った。

♠性格「型にはめられることが嫌。日々のトレーニングなども自分で考えたいタイプ」。

♠アベンジャーズ好きアイアンマンなど。1000ピースパズルなども購入して作る。3日間で完成する。

♠好きな歌Mr.Children(ミスターチルドレン)の曲。「桜井和寿さんに会ってみたい」。

♠座右の銘「夢は大きく、目標は身近に」。「目標をひとつずつクリアすることで夢を実現できる」。「インターバルと別れの言葉は短めに」も大切にする。

♠ベイカー茉秋東海大浦安高時代からの1学年先輩、ベイカー茉秋(日本中央競馬会)も米国出身の父を持つハーフ。柔道への向き合い方など16年リオ五輪男子90キロ級金メダリストの背中を参考にした。

♠両親米国人で駒大の英語講師を務めるジェームスさん(オハイオ州出身)、母は東京出身で、専業主婦の美香子さん。ウルフは「英語はまったく話せない」と苦笑いする。

♠サイズ181センチ。


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