大坂なおみはストレート勝ちで初戦貫禄突破。2カ月ぶりに取材にも応じた (撮影・桐山弘太)

東京五輪第3日・女子シングルス1回戦(25日、有明テニスの森)男女シングルスの1回戦を行い、聖火の最終ランナーを務めた世界ランキング2位の大坂なおみ(23)=日清食品=が、同52位の鄭賽賽(27)=中国=をストレートで下し、金メダルへ好スタートを切った。全仏オープンでの会見拒否と棄権、ウィンブルドン欠場を経て、母国で復活への手応え。5月上旬の欧州でのツアー大会以来、2カ月ぶりに取材にも対応した。

記念すべき五輪で、初の勝利を手にした。大坂が鄭賽賽を圧倒。5月30日の全仏オープン1回戦以来、8週間ぶりの試合を笑顔で振り返った。

「体調に問題はないけど、少し心が体から飛び出した感じ。久しぶりの試合で、とても緊張しました。試合を、それも東京でできて、幸せです」

5月上旬以来の〝生コメント〟に、ミックスゾーンには国内外メディアが殺到した。

2日前の開会式で聖火台への点火者を務めた大会の主役を、世界が注目した。センターコートの第2試合。無観客だが記者席はほぼすべてが埋まった。第1セットは第2、第4ゲームを連続ブレーク。ブレークポイントを握られた第5ゲームは、錦織圭の「エア・ケイ」ばりのジャンピングショットを打ち込むなどして盛り返す。キープすると「カモン!!」と大声で自らを鼓舞した。

全仏オープンでは記者会見を拒否し、2回戦を棄権。長く「うつ」に悩まされてきたと告白し、休養に入った。

「五輪でのプレーは子供の頃から夢だったので、何よりテニスに集中するよう努めた。休養して、切り替えられてよかった」

実は、その時点で聖火リレーの最終ランナーに決まっていた。「3月に(拠点の)マイアミで打診を受けた」と明かし、「誰もができることじゃないから、超光栄」。栄光の舞台で、復活への第一歩を踏み出した。

「皆さんがいろいろ質問してくれるから幸せ」と軽口も。「もう少し安定したプレーができたらいい。これから調子を上げていきたい」。女子のエースは日本テニス界初の金メダルを視野に入れた。(只木信昭)

この記事をシェアする