大阪桐蔭・松浦慶斗投手(3年)=大阪市此花区(撮影・須藤佳裕) 第103回全国高校野球選手権大会大阪大会(大阪桐蔭22―0城東工科=規定により五回コールド、25日、シティ信金スタ)4回戦が行われ、大阪桐蔭が大勝。プロ注目左腕の松浦慶斗投手(3年)が五回に救援で今夏初登板し、1回1安打無失点で試合を締めくくった。
「大会が始まってから投げる機会がなくて、自分としては準備をしてきたつもりだったけれど、まだバットに当てられたりヒットにされたりして、隙がみられた。そういうところをなくしていきたい」
優勝した今春の府大会は体づくりに集中することなどからベンチメンバーから外れ、登録された近畿大会では登板機会がなかった。公式戦マウンドは今春の選抜1回戦・智弁学園(奈良)以来、4か月ぶり。練習試合では感じなかった緊張感も湧いたなかでの結果に反省をしながらも、直球はプロスカウトらのガンで最速146キロを計測するなど力は十分。しっかりと無失点で投げ終えた。
選抜時にはワインドアップだった投球フォームもセットポジションに変更。近畿大会が開催された5月下旬ごろに西谷監督からの助言があったといい「ワインドアップだと相手打者も投球フォームが見やすく、タイミングを合わせやすいけれど、セットになると、自分も早く足を上げることによって相手が立ち遅れたりする。真っすぐも磨きをかければ空振りを取れたりすると思う」と取り組んできた。
ニュースタイルで臨む最後の夏は「大会もまだ長いし、相手もどんどん強くなってくる。負けたら終わりなので『絶対に勝ち切る』と意識してやっていきたい」。エースナンバーを与えられた責任も胸に、さらなる勝ち上がりに貢献していく。
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