練習後、マスクをして引き揚げる南アフリカの選手。日本戦のピッチに立てるのか流動的になってきた (撮影・蔵賢斗)

東京五輪サッカー男子の南アフリカ代表チームの3人が東京・晴海の選手村滞在中に新型コロナウイルス検査で陽性となった問題で、大会組織委員会は19日、21人が濃厚接触者と確認されたと発表。組織委や国際サッカー連盟(FIFA)などは、日本と対戦する22日の1次リーグ初戦実施の可否について調整に入った。濃厚接触者でも競技開始6時間前以降のPCR検査で陰性なら出場を認める方針だが、感染拡大へ懸念も広がる。

日本の初戦は、勝負の行方以前に開催自体に暗雲が垂れ込めた。組織委の高谷正哲スポークスパーソン(43)は19日の会見で、日本-南アの開催について「FIFAを含めて調整が行われる」と説明。FIFAは実施されなかった場合の勝敗などの取り扱いなどに関し「現時点ではケース・バイ・ケースとしか言えない」と回答した。

組織委によると、21人の濃厚接触者の大部分が選手。陽性判定を受けた選手2人とスタッフは、村外の宿泊療養施設に移動した。組織委は、3人と行動を共にした人に対して濃厚接触者となる可能性があるとして全員自室での待機を要請した。

そんな中、南ア代表は19日、千葉市内で練習。選手たちは明るい表情で動いた。練習の実施にも検査での陰性などが求められている。東京・晴海の選手村に滞在中のチームは、スタッフを含む22人が2台のバスに分かれて練習会場へ。冒頭15分が報道陣に公開され、近距離でパスを回し合うメニューなどをこなした。約2時間で引き揚げ、行き帰りとも選手らはマスクを着用していた。

組織委などは、濃厚接触者でも競技開始前6時間以内のPCR検査で陰性なら出場を認める方針。試合が実施されれば、濃厚接触者も出場することが予想される。サッカーは身体接触が多い競技でもあり、感染リスクを心配する声が出そうだ。一方、開催できなければ、コロナ禍での大会運営の難しさを国内外に印象付けることになる。

今大会は選手登録枠が18人から22人に拡大し、試合ごとに18人を選ぶ。FIFAは試合実施には少なくとも13人が必要と規定。過去に「没収試合」となった際は「0-3」で責任のあるチームの敗戦となっている。

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