(セ・リーグ、中日5-5DeNA=九回規定により引き分け、15回戦、中日7勝6敗2分、11日、バンテリンD)猛スピードでダイヤモンドを駆け抜けた。「2番・遊撃」で今季初の先発出場を果たしたDeNAの高卒2年目・森敬斗内野手(19)が、打っては2安打、走ってはプロ初盗塁。九回2死から土壇場の同点劇を演出し、初々しく笑った。
「緊張はありましたが、ファームでやってきたことを発揮しようと臨みました。いい結果につながって良かったです」
1-5から1点差に迫って迎えた九回。18試合連続無失点中だった相手守護神R・マルティネスを前に、チームは簡単に2死を取られた。負ければ2カ月ぶりの4連敗となる崖っぷち。森は、このピンチを実力証明のチャンスに変えた。1ボールから137キロの2球目を捉え、右前へ運んだ。
そして、ここからが真骨頂。続く佐野への2球目で果敢にスタートを切って二盗を決めると、50メートル5秒8の快足を生かし右前打で本塁に生還した。その裏には1死満塁からの遊ゴロを捕球し、強肩を生かして本塁へ送球。併殺を完成させた。
神奈川・桐蔭学園高から昨年ドラフト1位で入団。スピード感あるプレーと母校の先輩でラグビー日本代表の松島幸太朗の愛称から「ハマのフェラーリ」の異名を取る。昨年10月31日以来プロ2試合目のスタメンで、イタリア製の高性能車よろしく輝きを放った。
三浦監督は「あそこで(盗塁に)成功できたことを自信にしてくれたら。チームにとっても、いい刺激になる」と賛辞を惜しまなかった。12日からは前半戦最終カードの阪神3連戦(甲子園)。巻き返しへ、19歳の韋駄天が新たなピースとして加わった。(箭内桃子)