先発した高知・森木大智。三振に仕留めた直後の笑顔=龍間運動広場(龍間ぐりーんふぃーるど)(撮影・安部光翁)
ギャラリーページで見る高校野球・練習試合(3日、大阪・龍間ぐりーんふぃーるど)今秋のドラフト上位指名候補、高知の最速154キロ右腕・森木大智投手(3年)が大阪桐蔭戦に先発し、7回9安打3失点。今春の近畿王者相手に毎回の11三振を奪い、ネット裏に詰めかけたプロ12球団49人のスカウト陣にアピールした。
■大阪桐蔭戦で先発11K
西の横綱・大阪桐蔭との初対決に臨み、7回3失点。高知のプロ注目右腕・森木の堂々とした投球に浜口監督は目を細めた。
「(一回は)気持ちが入っているな、と。それもあの子のいいところ」
一回は最速152キロを計測した直球で勝負を挑むも、3安打などで2失点。強豪の力を見せつけられたが、二回以降は変化球中心でリズムを取り戻した。二回1死からの4者連続を含め、七回まで毎回の11奪三振。3番の主将・池田(3年)には「普通の投手よりも球が伸びていて、圧があった」と言わしめ、4三振を奪った。
■阪神からは大挙11人
ネット裏にはプロ12球団のスカウト総勢49人が集結。阪神は最多の11人態勢で視察し、山本スカウトは「変化球も交えてきっちりと投げていた。ひと皮むけて成長する姿をこれからも見ていきたい」と評価した。
高知中時代から師弟関係にある指揮官は「そこ(甲子園のマウンド)に立っている姿を自分も見たいし、県民の方々も見たいと思う」と期待を寄せた。聖地を目指し、最後の仕上げに取り組む。(須藤佳裕)
◆中日・米村アマスカウトチーフ 「変化球を使ってゲームを作れている。先発完投型。(市和歌山の)小園と2人は群を抜いている」
◆ソフトバンク・永井編成育成本部本部長兼スカウト・育成部部長 「力を入れて投げてもボールに力が伝わっている。大阪桐蔭相手に飛ばして投げていたのでいいところを見られた。上位候補? 間違いないでしょう」
森木 大智(もりき・だいち)
2003(平成15)年4月17日生まれ、18歳。高知・土佐市出身。高知中3年時に軟式野球部で全国制覇。高知高では1年春からベンチ入り。最速154キロ。右投げ右打ち。184センチ、82キロ。