そして、7月2日の広島3連戦(マツダ)から後半の71試合が待ち受けるのですが、この時期にライバル球団で大きな動きが出てくるでしょう。そう、原巨人がさらなる補強に打って出るのです。
■戦力再整備のライバル
巨人は新外国人選手として獲得したスモーク&テームズが大誤算に終わりました。新型コロナウイルス対策で来日が遅れた両助っ人ですが、テームズは1軍にデビューした4月27日のヤクルト戦(神宮)の守備で右足を負傷。検査の結果、右アキレス腱(けん)の断裂が判明し、今季中の戦列復帰は絶望的です。さらに34試合に出場し、打率2割7分2厘、7本塁打、14打点をマークしていたスモークも家族の来日がコロナ禍で実現できないことから、球団に退団を申し出て了承され、帰国しました。6月24日には自由契約選手として公示されました。
3連覇を目指す原巨人にとっては大誤算続出なのですが、それで、ひるむ相手ではありません。すでに新外国人選手の獲得調査に乗り出しているとみられます。
阪神・矢野燿大監督すでに大リーグから帰ってきた山口俊投手も先発ローテーションに加わり、左肘のクリーニング手術から復帰してきたメルセデス投手も先発で投げています。下半身や右肘の違和感で1軍登録を抹消された菅野智之投手は後半戦で巻き返すことができるのか。そこに新外国人選手の加入…。ライバルは戦力を再整備してきます。
敵将の原監督は24日には逆転V構想も明らかにしています。「ひとつの目安は3(ゲーム差)だよね」と話しました。原監督は阪神とのゲーム差を「3」にまで縮めておけば、逆転優勝はある-としているのです。