昨年8月、第61期王位戦7番勝負第4局の1日目を終え、封じ手を立会人(右)に手渡す藤井聡太棋聖。右奥は木村一基王位=福岡市 愛知県瀬戸市は24日、将棋の藤井聡太王位・棋聖(18)が史上最年少二冠を決めた昨年8月の第61期王位戦7番勝負第4局の「封じ手」を、30日に市文化センターで展示すると明らかにした。
同市は藤井二冠の地元で、直筆の用紙と封筒を1日限定で展示する。所有者から「将棋文化の発展に役立ててほしい」と申し出があった。
封じ手は、2日間にまたがる対局で初日の最後に、次に指す棋士が指し手を用紙に記入して封印すること。2日目に開封し、その一手から再開する。持ち時間の公平性を期すのが目的。
昨年の王位戦では藤井二冠と対局した木村一基王位(当時)の発案で、第2~4局の封じ手が1通ずつ多く作られ、同7月の九州を中心に大きな被害をもたらした豪雨の被災地支援のためオークションにかけられた。
今回展示されるのは、藤井二冠が封じ、王位獲得を決めた対局のもの。1500万円という高額で落札され話題になった。
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