六回、バントヒットを決めた菊池涼。病み上がりとは思えない動きだった(撮影・門井聡) (セ・パ交流戦、広島3-0日本ハム、1勝1敗、2日、マツダ)新型コロナウイルス感染を乗り越えた。広島・菊池涼が2安打2得点と全快をアピール。チームの連敗を3で止め、交流戦最下位脱出に貢献した。
「別に僕が何かをしたわけじゃない。チームが勝てたことはうれしいですけど、僕の体は延長十五回。しんどいですよ。久しぶりなんで」
菊池節で謙遜も、プレーは雄弁だ。0─0の六回無死二塁でプッシュバントを決め、復帰後初安打。その後、二進し、西川の2点二塁打で生還した。八回先頭では宮西から左中間二塁打を放ち暴投で三進。西川は投ゴロだったが、野選を誘い、3点目をもぎ取った。
8年連続でゴールデングラブ賞に輝いた守備では三回1死一塁で高浜の右前への安打性の打球に背走しスライディングキャッチ。5月16日のDeNA戦以来の1軍だった正二塁手について、佐々岡監督は「1番(打者)としての役割もそうだし、守備にしてもよく守ってくれた。走攻守全部で引っ張ってくれた」と手放しでたたえた。
東京五輪に向けてモチベーションは高い。打率はここ4年は2割台だったが、今季は開幕から16試合連続安打をマークするなど、セ・リーグトップの・345。5月17日にコロナ感染が判明したが「呼ばれるからには迷惑を掛けられない」と強い責任感で練習に励み、1軍合流初日から好スタートを切った。
「きょうは1本が出て気持ちが楽になった。自分がやれることをやっていきたい」
東京五輪での最終メンバー入りが決定的となっている。50日後に迫った大舞台へ進撃を再開した。(柏村翔)