日本協会は13日、日本代表が6月3日に札幌ドームでジャマイカ代表、同11日にノエビアスタジアム神戸でセルビア代表と国際親善試合を行うと発表した。セルビアを率いるのは、J1名古屋元監督のドラガン・ストイコビッチ氏(56)。日本はW杯アジア2次予選の合間に強化試合を組み、9月から始まる予定の最終予選に備える。
6月の長期戦の全容が明らかにされた。国際連盟(FIFA)ランキング28位の日本は、45位のジャマイカ、25位のセルビアとの国際親善試合が実現した。
森保監督はかねて強い相手との対戦を希望。高い身体能力を誇るジャマイカとは過去2勝1分け1敗とほぼ互角。セルビアを率いるストイコビッチ氏は「ピクシー」の愛称で知られ、1994年からJ1名古屋で8年間プレーし、監督としても2010年にリーグ制覇を果たした。日本をよく知る名将は、3月に就任するとW杯欧州予選で2勝1分けと好スタートを切っている。
通常は1週間程度の国際Aマッチ期間だが、今回はコロナ禍で予定通りに進まないW杯カタール大会の各大陸予選などを消化するため、5月31日~6月15日と長く設定された。日本は期間外の5月28日から試合が組み込まれ、19日間でW杯予選3試合、親善試合2試合を戦う異例のハード日程となった。
格下ばかりと対戦するW杯2次予選は現在5連勝中で、突破が確実視されている。9月から始まる予定のW杯最終予選を見据え、少しでも骨のある相手と戦いたい現場の声が反映された形だ。
シーズンを終えて合流する海外組の疲労を配慮しながら、新型コロナウイルスの防疫対策も万全に行う。同期間には東京五輪代表も並行して活動する予定で、A代表と兼任する森保監督は多忙を極めるが、激務の先に栄光が待っている。
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