6回 2点本塁打を放つヤクルト・サンタナ=横浜スタジアム(撮影・長尾みなみ) (セ・リーグ、DeNA0-4ヤクルト、7回戦、ヤクルト6勝1分、30日、横浜)快勝のヤクルトは、連敗を2で止めた。DeNAには今季負けなしの6勝1分け。3・4月は貯金4の3位で乗り切った。
横浜の夜空に、白球が舞った。2点リードの六回2死二塁。6番に座ったヤクルトの新外国人、サンタナ(前インディアンス)がバックスクリーンへ2号2ランをたたき込んだ。
「オスナが良い形でつないでくれたので、その流れに乗って打つことができた。良いスイングができたと思う」
新助っ人2人で奪った2点だった。2死からオスナ(前パイレーツ)が左翼フェンス直撃の二塁打。続くサンタナは、シャッケルフォードが低めに投じたスライダーをうまくすくった。表情を崩さずダイヤモンドを一周した後、オスナと2人で喜びを分かち合った。
メジャー通算77本塁打を放ったサンタナだが、本塁打への欲は少ない。「しっかりボールを捉えて、強いライナーを打ちたいという気持ち。たまたま上がってホームランになれば」。あくまでも強い打球の延長線上に本塁打がある、という考えだ。
ドミニカ共和国出身で愛称は「ミンゴ」。4月3日にそろって来日し、2週間の隔離生活をともに過ごしたオスナとは、毎日コミュニケーションを取りながら、練習に励む。自身がなかなか成績が上がらない中、活躍を続けた仲間の姿に「いい刺激になるし、同じ立場で異国で野球に挑戦するので、彼が成功できていてうれしい」と発奮材料にしている。
これで3・4月を貯金4の3位と、まずまずの発進となったヤクルト。2年連続最下位からの浮上へ、外国人選手の力は不可欠だった。合流して早々に両助っ人が結果を出し、5月の燕がますます楽しみになった。(赤尾裕希)
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