(セ・リーグ、巨人2-3中日、7回戦、巨人4勝2敗1分、30日、東京D)決して甘い球ではなかったが、無人のスタンドまで力で運ばれた。0-0の二回先頭。巨人・菅野がビシエドに左越え3号ソロを許し、中日戦では2019年9月4日(前橋)以来、2シーズンぶりに失点を許した。
「チームが連勝中なので、流れに乗って初回から飛ばしていきます」と意気込んでいた右腕だったが、序盤は勢いに乗れなかった。
二回にビシエドに被弾後、2本の安打で1死一、三塁のピンチを招いた。続く根尾のゴロを一塁手・スモークが失策し、追加点を許した。四回にも2死三塁で高松に右前適時打を浴び、四回までに3失点。昨季は3戦3勝(2完封)で無失点と好相性だった相手に打ち込まれた。
今季は3月26日のDeNAとの開幕戦(東京ドーム)後に脚の違和感で一時登録を抹消された。復帰登板となった4月9日の広島戦(マツダ)では7回2失点も初黒星を喫するなど苦しんだが、16日のDeNA戦(横浜)で自身通算21度目の完封勝利、23日の広島戦(東京ドーム)でも完投勝利と、状態を上げてきていた。
中盤以降は立ち直りを見せたが、7回8安打3失点で降板。悔しさの残る114球だった。(樋口航)
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