8回終了後、選手交代を告げる阪神・矢野燿大監督 =甲子園球場(撮影・甘利慈) (セ・リーグ、阪神4ー2広島、6回戦、阪神4勝2敗、30日、甲子園)阪神は無観客試合の中、両リーグ最速の20勝に到達。球団初の4月中に20勝を達成した矢野耀大監督(52)の一問一答は以下の通り。
■立ち上がりからアクセル全開
--秋山は巨人戦(22日=3回6失点KO)からうまく立て直した
「前回そういう気持ちで降りてしまったという気持ちを持ってここまで調整してくれていると思っていましたし。立ち上がりからエンジンかけてというか、飛ばしていく意識で投げてくれたので。それが打線の先制につながった」
--相性のいい広島の頭を任せた作戦もうまくいった(これで秋山は広島相手に7連勝)
「作戦って俺がどうのこうのじゃないよね。選手がやってくれてこその作戦なんで」
--攻撃は好調の選手がみんな打点を挙げた
「ナゴヤドーム(バンテリンドーム)ではね、相手のピッチャーも、いいボールを投げていたし、いつも打てるわけじゃないけど。きょうみたいな野球が一番こう…この中でホームランが出てくれば、もっと点も入るし、いいんだろうけど。球数も投げさせたり、つないだり、次の塁を狙ってというのは、うちらしい野球ができたので」
■らしさを出している
--佐藤輝が貴重な追加点(五回の適時打)。4月までの彼の活躍を振り返って
「壁に当たらずシーズンに入ってしまったので、シーズンに入って、ようやく壁にぶつかったと思うけど、その中でもテルらしい部分は出しているし、課題も残っている。1年目、課題があって当然やから。体力的にも試合に出続けることで、しんどい部分もあるやろうし、体感できたっていうのはね、自分なりにできる部分と、もっとしないといけないところが、あいつの中であると思うんで」
■遊撃手・中野への注文
--中野が守備でいいところを見せてくれた
「守備の足っていうのはスタートも結構いいし、打球に行くまでの速さはあるな、というのは評価としてはある。あとは最後のアウトにするところの状況判断とかは、これから。追いつかないことには捕れないんでね。そういう足があるし。バッティングも大きな波はないなっていうところで維持できているので。これがタクムの持っている力かなとは思っているけど」
■何でも一番を目指す
ー-20勝一番乗り
「もちろん一番になりたいという、何でも一番というのは目指している部分というか、なかなかこの1勝がというのも、勝負事のところでは、あると思っているし、これからも出てくる可能性はあるけど、19で止まるよりは、ポンポンと20まで来られたのはよかったし、勝ち方も全員でつないで勝ったというところがウチらしさがあったと思うので。素直にうれしいです」
■無観客の辛さ…
--無観客下で試合をして
「やっぱり去年やった違和感を思い出したし、制限があるなかでも、来てくれたファンの皆さんと共有できるっていうのがないというのは、さみしい。選手にも伝えてきているし、選手も分かってくれていると思うんだけど、場所や状況、環境が変わったからといって俺らの野球が変わるわけではないので」
(さらに続けて)
「逆にいうと、こういう状況でも野球を楽しみに見てくれている人はいるだろうし、俺らは野球ができているんでね。画面越しなのかラジオなのか分からないけど、俺らが伝えられる思いというのはあると思うので、いろんな人に俺らから元気を送るというのはまた意識する一日になりました」
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