プロ注目の市和歌山・小園はリリーフで149キロをマークし、5回ゼロ封。県4強に進出=30日、紀三井寺球場 春季高校野球和歌山県大会準々決勝(市和歌山5-0熊野、30日、紀三井寺球場)選抜大会に出場した市和歌山が熊野に快勝して4強進出。ドラフト1位候補の152キロ右腕・小園健太投手(3年)は2番手で5回を1安打、9奪三振で抑えた。
3点リードの五回に登板した小園は、この日最速149キロのストレートにツーシーム、チェンジアップなど多彩な変化球を交え、ほぼ完ぺきな内容。春季県大会は1回、2回と短いイニングを重ねてきたが、2回戦敗退した選抜後、最長の5回をクリアした。
「きょうは試合前から5回をしっかり投げ切る準備をしていた。選抜での疲れもなくなって、テーマの角度もバッターの膝下にできました」
ネット裏には9球団が集結。OBでもあるロッテ・三家スカウトは「ストレートで空振りが取れている。角度をつけて投げることを意識していたみたい。(ドラフト)上位にあがるものを持っています」と強調。プロ側の高い評価は不動だ。
「選抜が終わって真っすぐでカウントを整えたりの精度の中で、そのスピード(149キロ)はいい。力感を上げていけば150キロ出るんじゃないですか」
完成度が高い紀州の怪物は、夏へ向けてギアを上げていく。
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