プロ野球を統括する日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長は30日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、政府が4月25日~5月11日で発令した緊急事態宣言に伴う無観客試合の補償を申請する考えを明らかにした。「まだスポーツ庁から説明を受けていないが、対象となるものはいろいろあると思うので、NPBが取りまとめて提出することになると思う」と述べた。
斉藤惇コミッショナーは無観客試合実施を発表した24日の記者会見で「合理的な説明と経済的な補償がなければ(無観客は)簡単に受け入れられない」として、払戻手数料などの補償を求める考えを示していた。
萩生田光一文部科学相は30日にスポーツイベントのキャンセル料支援の上限を1000万円から2500万円に引き上げる方針を明らかにしている。井原事務局長は「われわれは適切な補償を求めている。引き上げは大変ありがたいが、適切かどうかは正式な説明をうかがってから判断したい」と話した。
プロ野球では東京都の東京ドーム、神宮球場、大阪府の京セラドーム大阪、兵庫県の甲子園球場が緊急事態宣言の対象地域にあり、期間中の試合は原則無観客となっている。
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