(パ・リーグ、日本ハム1-5西武、5回戦、西武3勝1敗1分、30日、札幌D)堂々たる姿はエースそのものだ。西武・高橋が今季6度目の先発でも、開幕投手らしい安定感を披露。6回4安打1失点の好投で、無傷の4勝目を挙げた。チームは4位ながら勝率5割、首位・楽天を2・5ゲーム差の射程内に捉えたまま4月を終えた。
「しっかり抑えることも大事ですし、できたら長いイニングを投げたいです」
登板前の時点で、5度の先発で4度、7回以上を投げ、投球回数35回1/3はリーグ3位。この日も帽子からはみ出る後ろ髪をなびかせて、敵地のマウンドに立ちはだかった。
三回に日本ハム・石井に初安打となる左越え二塁打から1点を失ったが、失点後も崩れないのが今季の高橋の強みだ。四回に味方打線が逆転すると、ギアはさらに上がる。下位打線からの攻撃となった五回は2死満塁で近藤を、フルカウントから内角低めのカットボールで見逃し三振を奪って切り抜けた。
エースを援護したのが4番の中村だ。1点を先制された直後の四回に中前へ同点打。「ランナーかえせてよかったです」。これで4試合連続適時打と4番らしい仕事でチームに貢献している。さらに伸び盛りの6年目、愛斗にも適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投打の中心選手がしっかりと仕事を果たした。(湯浅大)
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