競泳男子200メートル平泳ぎで金メダルの期待がかかる佐藤翔馬(20)が20日、所属する東京・豊島区の東京SCで練習を公開した。これまで制限をかけてきた長野・東御(とうみ)市での高地合宿を解禁し、東京五輪本番まで3大会に出場する見通し。世界歴代2位となる日本新記録(2分6秒40)で4月の日本選手権を制した伸び盛りの20歳が、残り3カ月で世界の頂点を目指す。
■3カ月で0秒40
競泳界のホープ、佐藤の金メダル計画が明らかになった。五輪王者へのターゲットタイムは2分5秒台。3カ月で約0秒40上げるための、緻密な戦いが始まる。公開練習で約1時間、水の感触を確認した佐藤が、青写真を描いた。
「もう少し前半を速く入れるんじゃないかと思う。プランは150メートルで突き放すこと。前半から突っ込んでいける練習をしたい」
さきの日本選手権では、世界歴代2位の2分6秒40の日本新記録で優勝し、東京五輪代表を決めた。このレースでは前半100メートルを1分台で折り返したが、1分を割ることが佐藤にとっての5秒台へのキーポイントになる。現在の世界記録は、アントン・チュプコフ(24)=ロシア=の持つ2分6秒12だ。
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