明治安田J1第10節最終日(18日、ヤンマースタジアム長居ほか)「明治安田生命Jリーグ」で、C大阪は4試合ぶりの勝利。後半21分、DF丸橋祐介(30)が右CKからのこぼれ球を右足で決めて、4連勝を狙った浦和に1-0で競り勝った。首位の川崎は広島と1-1で引き分け、連勝が5で止まった。2位の名古屋は開幕節以来10試合ぶりに失点し、鳥栖に1-2で敗れて今季初黒星。更新中だった連続無失点のJ1記録は途切れた。
4試合ぶりの勝ち点3をつかんだ桜の戦士たちが、ピッチで喜びをかみしめた。決勝弾のDF丸橋が笑顔で振り返った。
「うまくは当たらなかったんですけど、かえっていいコースに向かっていったのでラッキーでした。浮かさないことだけは意識しました」
後半21分、右CKからのこぼれ球を右足でミートした。ボールはコロコロと転んでゴール右のネットを揺らした。これが決勝点。浦和にボールを保持される苦しい展開の中、左足での鋭いクロスが持ち味の30歳が、逆足で大仕事を果たした。ここ3試合は終盤での失点が続き2敗1分けと苦しんだが、この試合は無失点で乗り切った。
この日、大阪の新型コロナウイルス新規感染者は過去最多の1220人を記録。今月上旬に選手ら3人が感染し、感染防止策でクルピ監督も2試合ベンチ外になるなど、クラブも影響を受けた。指揮官は自身の活動復帰後初の白星に「本当に、勝利できてよかった」と感慨深げに喜んだ。
2週間リーグ戦が空いて、次節は5月2日にホームでG大阪と大阪ダービーを戦う。けがで離脱しているMF坂元、MF原川ら代表クラスの選手も復帰が期待できる日程だ。負けられない一戦へ「しっかり準備したい」と、丸橋は意気込んだ。(邨田直人)