第93回選抜高等学校野球大会第9日第2試合(東海大相模8-0福岡大大濠、29日、甲子園)東海大相模のエース、石田隼都(いした・はやと)投手(3年)が初先発。福岡大大濠打線を3安打完封で今大会最多の14奪三振をマークした。
「投げたい気持ちはあったけど、(2回戦まで)後半といわれていた。力まずに腕が振れたのがよかった」
1、2回戦はいずれも2番手で登板した石田は、先発マウンドに燃えていた。今大会で自己最速の146キロをマークした直球に加えて、カーブ、スライダー、チェンジアップなど多彩な変化球を駆使し、四回2死からは5者連続三振。三塁を踏ませない、圧巻の投球だった。
栃木・真岡市出身。2015年夏の甲子園で東海大相模を優勝に導いた小笠原慎之介投手(現中日)に憧れて、強豪校の門をたたいた。
1週間で500球の投球制限がある中、石田は3試合で計238球。「疲れはない。投げたい気持ちはあるし、任されたイニングは全力でいく」と2011年以来の選抜優勝へ、強い決意を示した。(赤堀宏幸)
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