米国のトランプ前政権下で新型コロナウイルス対策に当たった疾病対策センター(CDC)前所長のレッドフィールド氏は26日までに、ウイルスの起源を巡り「個人的には(中国科学院)武漢ウイルス研究所から流出した可能性が最も高いと思っている」と主張した。CNNテレビが同日放映したインタビューで語った。
1~2月に中国入りした世界保健機関(WHO)の国際調査団は、同研究所から漏えいした可能性を「極めて低い」と指摘した。米国で流行当初から新型コロナ対策の中心にいた科学者の発言は波紋を広げそうだ。
サキ大統領報道官は26日の記者会見で「WHOが近く公表する報告書を見る必要がある」と述べた。政権の医療顧問トップ、ファウチ氏は「医療関係者の多数派の意見と異なる」とした。
レッドフィールド氏はウイルス学者。主張の具体的な根拠は示さなかったが「研究所で扱われている呼吸器の病原体が、意図せず職員に感染するのは珍しいことではない」と述べた。(共同)
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