駆け引きを制して抜き上げたメーター級のタチウオ。この瞬間がたまりません=東京湾・観音崎沖
ギャラリーページで見る まさに神出鬼没。幽霊と呼ばれ日によってムラがあるタチウオですが、あの手この手の策を講じて戦いを挑みます。ガツンと食い込む一撃でタチまち勝負あり! ドラゴン級が交じりながら上昇気配が伺えます。今回は旬のミネラルたっぷりなアレを販売している横浜市・金沢漁港『蒲谷丸』へ。ショート船に乗り、気まぐれなタチウオに弄ばれてきました!
平日なのに20隻がひしめく大船団が出来上がっていた。観音崎沖の水深80メートル。「タナは73メートルから上」と蒲谷政徳船長の合図で、テンビン仕掛けを投入です。開始早々、電動リールの超ユル巻きで、誘いを小さく入れる鈴木忠さん(74、横浜市)に90センチのタチウオがヒット。私は餌だけ取られ、空振りでしたが、「これこれ!」と納得。気まぐれなタチウオとの対決が幕を開けました。
昨年大ヒットしたテンヤ派も船内にちらほら。タダ巻きで誘ったり、シェイクさせたりと、あの手この手で挑んでいます。そんな中、テンヤ派の川野誠さん(49、横浜市)にガツン。実はトイレで離席中、置き竿にヒットしたのです。急いで竿を手にする川野さんに「ちゃんと流しましたか?」とドS船長が笑いながらツッコミ。この引きを見てみろといわんばかりに曲がる竿。ビッグが釣れるテンヤは健在で、120センチのドラゴン級が上がり、川野さんは雄たけびを上げます。
「誘いは浮かせる感じで小さく、あとはネチネチ攻めるだけ」と船長がいう通り、今のタチウオは派手な誘いには乗ってこない。リール4分の1回転でおしとやかに誘うと…コツン。しかし、再び誘い上げても反応がない。反応があったら止めるか、その場でシェイクが有効らしく、コツンから5秒後。ガクン。やっと会えました、92センチの本命です。
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