第93回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)の組み合わせ抽選会が23日、オンラインで開催され、出場32校の対戦カードが決まった。プロ注目の小園健太投手(2年)を擁する市和歌山は、第4日第1試合で県岐阜商と対戦。高校ナンバーワンの呼び声が高い最速152キロ右腕は「目標は日本一」と宣言した。コロナ禍で昨年は春夏とも中止となった甲子園。令和初の選抜大会で、ドラフト1位指名候補は史上最速の153キロ超えにも挑む。
相手は決まった。高ぶることなく宣言した日本一へのスタート。注目右腕の小園が静かに必勝を誓った。
「どんな相手でも自分たちの野球をするだけ。甲子園の舞台でそれができるように、しっかり準備していきたい」
県岐阜商との1回戦。まずは初戦に全力を注ぐ。新チームの結成時から「全国制覇」がチームの合言葉。「まだ実力が足りない。地に足をつけて一戦一戦やっていきたい」。実現可能な夢だからこそ、選ぶ言葉も現実的になる。
市和歌山は昨年10月の近畿大会で4強入りを果たし、2年ぶり7度目の選抜出場を決めた。その原動力となったのが、昨秋の公式戦11試合で防御率0・79と抜群の安定感を誇った小園だった。68回1/3を投げて80奪三振。最速152キロの真っすぐとカットボール、ツーシームという高速系の変化球を自在に操り、今秋のドラフト1位候補に成長した。
「去年に比べて、真っすぐの切れが上がったと思う。球速にこだわりはないけど、ストレート(の速さ)もまだまだ上げられると思います」
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