楽天先発の田中将大=金武町ベースボールスタジアム(撮影・荒木孝雄) 楽天春季キャンプ(20日、沖縄・金武)楽天・田中将大投手(32)=前ヤンキース=が日本ハム戦(金武)に先発登板し、2回を投げ4安打3失点。奪三振は2、無四球。一回に4番・中田に3ランを浴びたが、2013年11月3日の巨人との日本シリーズ第7戦以来、2666日ぶりの日本復帰登板を果たした。
8年ぶりとなった楽天での登板。田中将は一回、先頭の松本剛に対し、外角低めの変化球で見逃し三振に仕留めた。続く中島に中前打、3番・西川には右前打で一死一、二塁。この後、4番・中田に変化球を捉えられ、左越え3ランを浴びた。続く大田に左前打を許し、4連打。この後は野村を捕飛、D6位・今川を三ゴロに抑え、後続を断った。楽天はその裏、日本ハム先発の吉田輝から1点を返す。田中の二回マウンドは8番・清水を外角の変化球で空振り三振。続く、石井を三ゴロに打ち取った。最後は松本剛を中飛に抑え、3者凡退でこの回を終えた。楽天は三回にD1位・早川を2番手で登板させた。
田中将は19日に沖縄・金武のキャンプ地で休日返上で最終調整を行った。時折、笑顔ものぞかせながらキャッチボールなどを行い、「正直、意識はしていない。イーグルスのユニホームを着て投げる姿を、皆さんに楽しみにしていただけたらなとは思いますね」と語っていた。
日本ハムは開幕3連戦(楽天生命パーク)の相手ともなるが、球団別対戦成績では最多の23勝(6敗)を挙げている。6日にチームに合流。そして、ついに開幕カードとの相手に実戦デビュー。日米通算177勝右腕の新たな物語が始まった。