200メートル個人メドレーのレース後に、タッチをかわす瀬戸(左)と萩野。勝負は萩野が制した(撮影・川口良介)
ギャラリーページで見る 競泳・ジャパン・オープン第3日(6日、東京アクアティクスセンター)男子200メートル個人メドレーで、瀬戸大也(26)=TEAM DAIYA=は2分3秒89の8位。決勝で最下位に終わった。ライバルの萩野公介(26)=ブリヂストン=が1分58秒14で制した。瀬戸は男子200メートルバタフライにも出場したが、1分56秒32で3位。不倫問題で昨年末まで活動停止処分を受けていた日本のエースが、練習不足を露呈した。
男子200メートル個人メドレーを1分58秒14で制した萩野は、納得の表情で振り返った。
「タイムは速くなかったが、一本集中して泳げたのはよかった。きょうは三重丸」
大会初日の400メートル個人メドレーでは、まさかの6位と惨敗。「予選からタイムが上がらず、もやもやした気分でスタート台に立っていた」。
レースのない前日も、何が足りないかを考え続けていた。だがこの日、指導を受ける平井伯昌コーチから決勝前に、「思い切りいけ」と声を掛けられ、気持ちを切り替えた。「考えるのも大事だが、まずは一本集中した方がいい」。吹っ切れた泳ぎで結果を残した。
1分57秒98の派遣標準記録には届かず、技術的な課題も多い。それでも「焦りはない。(日本選手権までの)8週間で、まだまだ詰められる。4月には大きく変わった姿を見せたい」。ライバルの瀬戸と東京五輪で「一緒に泳げるように頑張りたい」。表情を緩めた。(只木信昭)
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