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【広岡達朗 檄る!】V指南3カ条 矢野阪神よ「助っ人に頼るな」「守備位置固定せよ」「コーチは教え方勉強しろ」

来季も阪神はメル・ロハス・ジュニアら8人の助っ人で戦う(ゲッティ=共同)
広岡達朗氏
ラウル・アルカンタラ
チェン・ウェイン
ジョー・ガンケル
ジョン・エドワーズ
ロベルト・スアレス
ジェフリー・マルテ
ジェリー・サンズ

V指南3カ条! ヤクルト、西武を日本一に導いた名将で、阪神の臨時コーチなども務めた広岡達朗氏(88)が29日、来季16年ぶりの優勝を目指す矢野阪神へ「外国人選手に頼るな」など檄。2年連続で12球団ワースト失策に終わった守備面など、改善ポイントを指摘した。

野球は投手力が7割というのがわたしの考えですが、その観点で言えば阪神は十分に優勝できる戦力です。中日も面白い存在。ただ今季を振り返れば、ソフトバンクに2年連続で日本シリーズ4連敗を喫した巨人に独走を許しました。本当に歯がゆい。阪神は、もっとやれるはずですよ。

まずは、外国人選手に頼らないことです。来季も8人体制で臨むそうですね。外国人を使うなとはいいません。活躍すれば大きい。ただ、あくまで「プラスアルファ」として考えなければいけません。外国人を軸にしたチーム作りは、将来にはつながりませんよ。

外国人を獲れば獲るほど、日本人の成長は遅くなる。外国人を1人使えば、優秀な日本人の若手が1人消える。そのくらいの覚悟でいないといけません。そういう考えでいれば、今季の開幕時のように大山がベンチに座り、マルテがスタメン出場などということはありえないはずです。

守備も、なんとかしなければいけませんね(注1)。何度も書いていますが、いろいろなポジションを守らせることは、いい加減やめないと。ポジションをコロコロかえるのは素人考えです。1つの場所にプライドをもち、命がけで挑むのがプロ。そうやって技を極め、連係を深める。可能性や適性を広げるという意見もありますが、その適性を見極めるのが首脳陣の仕事のはず。内野手に外野を守らせたりなどもありましたが、論外ですよ。


2年連続で12球団ワースト失策ということは、根本から変えなければいけない。複数ポジションをやらせて戦力を使い切ろうなど、そんなうまくいくわけがないですよ。それから大山を三塁から終盤に一塁に回すことも、やめた方がいい。なんの意味があるのですか? チームの顔、長嶋茂雄や掛布雅之が終盤に一塁に回りましたか? おかしいでしょう。

最後に、首脳陣はもっと「教え方」を勉強して欲しい。選手が育たないのは教え方が悪いから。結論は一緒でも言い方、伝え方は十人十色です。例えば内野守備の久慈コーチは以前、私が臨時コーチでキャンプに行ったときも非常に丁寧に教えていました。教えていることは正しい。結果が伴わないのは、選手に正しく伝わっていないからでは、と思います。

わたしがヤクルトの守備コーチ時代に、水谷新太郎(注2)という選手がいました。「構えるときはリラックスしろ」と言っても、ただ単に力を抜いてしまう。だから逆に「思い切り緊張しろ!」と。力んで力んで一瞬、緊張がとける瞬間が「リラックス」だと。目指すところは同じでも、たどり着くまでの過程は、まさに十人十色。言い方、伝え方でまったく変わるものです。

阪神は優勝できる力がある。だからこそ、正しい野球をして、勝って欲しいと切に願います。

(注1) 阪神は今季85失策で、昨季の102に続き2年連続12球団ワースト。大山は途中出場を含め、三塁(108試合)と一塁(27)と外野(4)を守った。今季、阪神の内野手で、守ったのが1ポジションだったのはボーア(一塁)と上本(二塁)だけ

(注2) 1972年に三重高からヤクルトにD9位で入団した内野手。76年から遊撃のレギュラーに定着し、78年の日本一に貢献。84年には当時の遊撃手史上最高の守備率.991を記録

★Gただ単に弱い 日本S2年連続4連敗

広岡氏は日本シリーズで2年連続ソフトバンクに4連敗の巨人について「ただ単に弱いということ。本当にがっかり」と嘆いた。「しかも同一リーグから2人(DeNAの梶谷と井納)もFAで獲った。巨人の2軍選手は希望もない。あの2人で何人の選手が犠牲になるのか」。

近年パが強いことについては、西武監督のときから「パの関係者から、球宴でも日本シリーズでも『とにかくセに勝ってくれ』と言われた。当時からパは一生懸命。セは巨人がいるからとあぐらをかいてきた。その差」と指摘。「米国はFAでいい選手を獲ったらドラフトでいい新人を獲れない。そうやってバランスをとっている。日本も、その制度の導入を考えてはどうか」と話した。

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