俳優、小栗旬(37)が来年10月スタートのTBS系「日本沈没-希望のひと-」(日曜後9・0)に主演することが25日、分かった。「半沢直樹」などで知られる日曜劇場の主演は11年ぶり。過去にも映像化された作家、小松左京氏の名作「日本沈没」が原作で、小栗は次世代を担う環境省官僚を熱演。松山ケンイチ(35)、杏(34)、仲村トオル(55)、香川照之(54)ら豪華キャストが集結し、国家存亡の危機に立ち向かう。
コロナ禍で危機的状況にある日本に、小栗が熱演で希望の光を放つ。
「今を生きる皆さんへの賛歌になれるような作品にしたい」とトップ俳優が使命感に燃える「日本沈没-希望のひと-」は、1973年の「日本沈没」が原作。今作では2023年の東京に舞台を移し、オリジナルキャラクターを配置。想定外の危機に立ち向かう人々の勇気や覚悟、葛藤などを描く。
小栗は環境省官僚の天海役。各省庁の優秀な若手が集まる日本未来推進会議のメンバーで野心家の一面を持つが、関東沈没に警鐘を鳴らす記事を目にしてから、運命が大きく変わっていく。
小栗は21年公開の米映画「ゴジラVSコング(仮)」でハリウッドデビュー。翌22年はNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主演が決まるなど日本を代表する俳優として存在感を発揮する。
一方、原作は06年に草なぎ剛(46)主演で映画化されるなど過去に映像化された名作。TBS連ドラとしては47年ぶりにリメークされる。小栗は今回、緊迫感のある迫真の演技に挑戦し、「題材は非常に難しいお話ですが、その中でも希望と人間の強さを届けられるよう真摯に作品に向かいます」と約束した。
共演陣も豪華な面々が集結。小栗と17年ぶりに共演する松山ケンイチはバランス感覚に優れた経産省の常盤役で、「国やそこに生きる自分自身を客観的に見つめ直すきっかけになる作品」と力説した。
週刊誌記者・椎名役の杏は小栗と初共演で、TBS系連ドラは初レギュラー。「今の混乱の世の中で戦っている皆さまと近い気持ちで共鳴し合えるのでは」と期待した。
小栗と2年ぶりに共演する仲村トオルは総理大臣の東山を演じ、「初の総理大臣役で緊張しています」と武者震い。
香川照之は「半沢直樹」など日劇出演は11度目で、小栗と14年ぶりに共演。関東沈没を予言する日本地球物理学界の異端児・田所役で「かつては荒唐無稽と思われたテーマを通じ、地球が現在抱える多くの課題を改めてこの作品で訴えたい」と目標を掲げた。
★オリジナルキャラクター「道なき道切り開く力を」
東仲恵吾プロデューサーは小栗の起用理由について「道なき道を切り開く力強さは小栗さんそのもの」と説明。今作のオリジナルキャラクターの設定は「未曾有の危機でもこの人たちなら救ってくれる」をコンセプトに小栗、松山、杏、仲村、香川と話し合って決定。「最後まで立ち向かった先の希望を、精いっぱいの熱量で作りたいと思います」と約束した。
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