自身の応援グッズを手に笑顔を見せる慶応大・木沢尚文=日本青年館ホテル(撮影・長尾みなみ) ヤクルトにドラフト1位指名された木沢尚文投手(22)=慶大=が20日、新宿区内のホテルで入団交渉に臨み、契約金9000万円、年俸1400万円で合意した。背番号は「20」に決まった。
「持っているボールとかよりも、チームのために尽くす、チームのために投げるという気持ちが一番、使命を持って大学4年間やってきたので。チームのために投げるスタンスは変えずに、僕の持ち味としてやっていきたいです」
学ラン姿で会見に臨んだ最速155キロ右腕は、しっかりと前を向いて決意を口にした。背番号20は、かつて伝家の宝刀スライダーを武器に活躍した伊藤智仁が1年目の1993年から98年までつけた番号で、ルーキーイヤーには新人王に輝いている。さらに近年では、2010-18年に木沢の担当スカウトの山本哲哉、19-20年に近藤一樹が背負った。
「非常に大事な20番だなと思います。1年目の目標は開幕1軍。いろいろな悔しさだったり、失敗はすると思うんですけど、また神宮のマウンドで成長していけたらと思います」
即戦力として期待される右腕が、慣れ親しんだマウンドでさらなる進化を求める。
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