紅白の視聴率は例年30%前半からスタートするが、同時間帯ではその年話題のアーティストが多数出演。昨年は菅田将暉(27)、松任谷由実(66)らが歌唱し、ユーミンは歌手別で38・9%を記録した。18年は初出場の米津玄師(29)がテレビ初歌唱で同44・6%。17年はポール・マッカートニー(78)がVTR出演。42・5%をたたき出した。
さらに第2部では企画コーナーを編成するのが通例。今年は連続テレビ小説「エール」の主題歌「星影のエール」を歌うGReeeeNが企画枠での初出場が決定した。
紅組司会の二階堂ふみ(26)や山崎育三郎(34)ら出演者とのコラボも有力。関係者は「コロナ禍にエールを届ける重要な企画。そこから嵐につなぐ流れなら高視聴率が期待できる」と明かし、「嵐は歌手別視聴率で近年最高を記録するのでは」と力説した。
17年には安室奈美恵さん(43)が特別企画枠で登場。翌18年9月に引退する安室さんにとって最後の紅白として話題となり、歌手別最高視聴率の48・4%を記録した。嵐は16年の43・7%、昨年の40・8%で2度トップを獲得。休止前のラスト紅白に放送関係者は「歌手別では50%超えもある」と推測しており、21世紀最高の数字となる03年SMAPの57・1%超えも期待される。
紅白担当者はこの日、報道陣の取材に対応。ライブと重複した際は「視聴者の皆さんには同時に楽しんでほしいし、われわれも嵐のライブに期待しております」とコメント。今年はコロナ禍で大みそかの在宅率が例年よりアップするとみられ、制作側はライブとの相乗効果で嵐を巻き起こす。
★大とりは?
嵐はライブからの中継出演が濃厚。制作関係者は大トリについて「現状では未定」と説明したが、Mr.Childrenやゆず、MISIA(42)が有力だ。今年の紅白は第2部の朝ドラ「エール」企画と嵐で視聴者をくぎ付けにし、大トリにつなげたいところ。来年は東京五輪・パラリンピック開催が控えており、ミスチルは「GIFT」、ゆずは「栄光の架橋」で過去にNHK五輪ソングを担当。同関係者は「コロナ禍での希望と五輪を重ねた演出も検討されている」とした。
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