クラウチングスタートの姿勢を取る五十幡。中学時代はサニブラウンに勝った俊足の持ち主だ (撮影・湯浅大) 日本ハムからドラフト2位で指名された五十幡(いそばた)亮汰外野手(21)=中大=が6日、東京・八王子市の同大多摩キャンパスで大渕スカウト部長らに指名あいさつを受けた。
「プロとして活躍できるように頑張ろうと、(思いが)込み上げています」
50メートル走5秒6の俊足が武器で、長野中3年時には全日本中学陸上の100メートル、200メートルで2冠に輝き、同学年で100メートル9秒97の日本記録を持つサニブラウンにも勝った。
日本ハムと同じパ・リーグには13試合連続盗塁成功のプロ野球記録を更新したソフトバンク・周東やロッテ・和田ら走塁のスペシャリストがいる。「刺激を受けています。走るからには負けたくない」という五十幡は、強肩のソフトバンク・甲斐にも挑戦状をたたきつけた。
2023年には北海道・北広島市に新球場が開業することもあり「期待に応えられるよう、かき回せるように頑張りたい」と誓った。東都大学リーグでは通算72試合に出場し、打率・268、2本塁打、17打点で25盗塁。自慢のスピードでファンを魅了する。(湯浅大)
「12球団でスカウトは100人強ほどいると思いますが、その中で一番、五十幡君を追いかけたと自負しています」
★亡き母に活躍誓い
日本ハムからの指名あいさつを終えた五十幡は、担当の坂本スカウトとともに埼玉県内にある母・恵子さんが眠る墓を訪れ、プロ野球選手になるという約束を果たしたことを報告した。恵子さんは小学3年時に病気で亡くなった。「今までありがとう。全力で野球をしているところ、活躍するところを見守ってくださいと伝えたい」とプロでの活躍を誓った。
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