試合後はチームメートが集合。ボードを掲げるロペス(中央)を囲んで祝福した (撮影・斎藤浩一)
ギャラリーページで見る (セ・リーグ、DeNA1-2広島、23回戦、DeNA13勝8敗2分、24日、横浜)DeNAのホセ・ロペス内野手(36)が24日、広島23回戦(横浜)の一回に左翼線へ単打を放ち、日米通算2000安打を達成した。外国人選手では史上10人目の記録。
横浜を愛する助っ人が本拠地で歓喜に浸った。ロペスは一回、森下の151キロの直球を左翼線にはじき返し、日米通算2000安打に到達した。
「すごく感情が出た。声援があっての記録。皆さまの前で打ててよかった」。前日は無安打だったが、この日は1打席目で快音を響かせた。この3連戦のために特注した「2000HITS」の文字が刻まれたスパイクで一塁ベースを踏み、雄たけびを上げた。
来日8年目、チーム最年長の36歳。魅力は輝かしい実績だけではない。今季、主将に任命された佐野のため春季キャンプ中に沖縄でソト、宮崎らを集めて『佐野を囲む会』を主催。焼き肉を楽しみながら「大変だと思うけど、頑張れ」と激励するなど、今やチームに欠かせない存在だ。
米国が通算安打のスタートとなるため名球会入りの資格は得られないが、偉業に変わりはない。国内FA権を取得し来季外国人枠を外れるロペスには、ラミレス監督のように日本で指導者となることも期待される。
「次の目標がある。それ以降のことは、まだ考えていない」とロペス。あと5本に迫る外国出身選手初の日米各1000安打の達成へ、まずはそこに視線を定めた。(浜浦日向)
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